6月19日の講評

          19日の講評で出されたスケッチで手元にある分を載せておきます。







                           赤澤







                           市原




                    (↓過去に載せていないスケッチ)






                           太田










                            児玉







・赤澤君の“フォーリー”案(言葉が思いつかなかったのでここでもフォーリーという言葉を使います)

・太田君のダイナミズム(ファサードを展開)

・児玉の光(カラー)

以上の三つを軸に、これから三つ同時に全員で展開していくことになった。

まずは無理に統合しようとはせず、一つひとつをとことん詰めていく。

明日日曜、全員集合で進めていく予定です。

言葉足らずな点があれば、各自アップしていってください。

◎フォーリー案の続き

フォーリーを敷地に落とし込んでシークエンスをつくる、という作業はまだやっていません。
そのかわりヴォリュームどうしを水を使って関連性(ストーリー)を持たせるということを考えました。
(赤い壁はイメージです。緑化壁も鉄板壁も土壁もあり得ると思います。)


ヴォリューム内部のイメージ



何か形を持ったフォーリー



根底に持っている考えはこの屋上にビオトープ(生態系の定着)を造りたい、ということです。このフォーリーの1つ1つは、虫の菜園やメダカの池など、最小単位のビオトープとして成り立たせたいなあと思っています。


みんなからもらった意見…
 ヴォリュームの中にある環境を詰めて、そこへの意識を強めることができそう。
 水の仕掛けは、来た人に単純に興味を持たせる可能性がある。
 地面ではなく、屋上にビオトープを根付かせる利点や意味がほしい。
 敷地にもっと踏み込んで形や機能をもっと詰めていけ。
 フォーリーとは言わない方がいい。??




あと山さんやけいちゃんが屋上を覆う計画をしていますが、
僕が以前出したこのドローイング、何か足しにならないでしょうか。

青い波 

これに草が生えていきます 提灯吊るしたり 花つけたり 舞台装置にもなる
あと橋みたいに吊る構造にして前後に可動します 夕日とか明け方は見応えありそう
波がくるネイチャーポエム

考えていること

市原です
ドローイングなどをのせるために後日書き直しますが、文を少しだけでも。


いま考えていること
赤沢君の“ヴォリューム感を解消する”というのと近いイメージでエスキスをしていました。
建物を覆い隠すドローイングが載っていましたがそれをもっと大きな規模で屋上全体がゆるやかな芝山になっているイメージです。そこに石黒君が先週出していた”舞台”の要素も取り入れられたらと思っています。“ 吹き抜けから全体へ”というのはどうしよう・・・

私の中にあるキーワード:芝山、水、すべり台(遊具的な)、舞台



色について
ラ・ヴィレット公園のフォーリーの赤色が気になって調べてみたら、よっちゃんも話していましたが補色の赤なのですね。
建物に色、ですぐに出てきたのがルイス・バラガン。彼も積極的に色を建築に持ち込んでいたのですこし調べてみたら、あの温かみのあるピンク色はメキシコに咲いている花の色からインスピレーションをもらっているのですね。
あの色合いはメキシコだからこそ成り立つとすると、日本はどんな色が使えるんだろう・・・?と考えていました。
先ほどの北川さんの”雑草”という言葉がいま引っかかっていてイメージが湧いてくるのですが、日本自体「花」よりも「雑草」のがよりあてはまるような気がするのは私だけでしょうか。。。一見派手、より一見地味。謙虚だけど実は静かに強い感じ。



こんなところでかなり大雑把ですが。。
近日直します。

オオタの考えpart1

赤澤君が描いた先週のドローイングの中で気になったのが、ボリュームを消すために緑で覆ったこと。逆にそれはそのボリュームがなければでてこなかった案ではないのかなと思って下の写真のようなものを考えた。
ファサードに対してのアプローチ。建物が持っている形態と同時にシンボル性を高くする。


多分これは山崎さんの最初の案も気になっているからかなと。この建物は垂直水平で構成され、プログラムや建設の仕方などからもそれ自体がマシンのように思える。必然的に曲線は目立つし、何かしらのメッセージ性も含められるのではないかと…

それから、市原さんの言っていた吹き抜けのこと。確かに吹き抜けはものすごく重要な要素だと思う。今まで自分も何となくアプローチしたが結局、何となくだった。

それで先週土屋先生から話があったように建物全体で構成するのもありではなかろうかと…
そうしたら、吹き抜けだけでなく、「ファサード、吹き抜け、屋上」が連続して存在して欲しいと思いました。
通りすがりの人はファサードをみて屋上にあがり吹き抜けをみる、市庁舎に用がある人はファサードを何となくみて吹き抜けが目に入り屋上にあがる、などきっかけをつくって連続させる。

多分これも理由があると思う。
一般的に市庁舎に行くことはそうない。ならば誰か一人が来る一回のチャンス(大げさですが)で市庁舎の印象が変わるとかなんか面白いとこだとかの何らかのリアクションがあってほしいと思った。
ここで石黒君が言っていた舞台的空間(本人が言っていたのと多少違うが)が出てくる。
舞台を見に行けばそこにはステージというフレームの中に演者がいて一つのドラマをみせてくれる。
このようにそこに行けば何かしら起こっているという状態です。

例えばこの「なばなの里」
基本的にはとても大きいフラワーパークみたいなものですが演出が細かい。
まず花の扱い方。いつ行っても何か咲いている状況であること(花の開花年間スケジュールをみるとわかります)これはある意味当然かもしれませんが。
あと今の時期では蛍も見れるようで、時期が近づくと毎日の状況(数など)をコメント付きでネットにあげています。
さらに花があまり咲かない冬場はイルミネーションをやります。これはすごい。
写真だけでも行きたくなります。




と、繊細に計画することの例です。


僕が考えているのはこんな感じです。
中途半端ですがここまでで。


覆うことから穴をあける

こんにちは。まだエスキスが未完成ですが、考えていることを書きます。

植物というキーワードで、屋上をどのようにして形成していくかという問題で
一つの「きっかけ」を表現しやすいように”緑ですべてを覆う”ことからスタートしました。

私も同じく津田くんの壁面緑化に大きな魅力を感じています。
そこで、壁面緑化だけでなく、まずは緑を建物全体に覆うことをスタートと位置づけることにしました。
(この時点で私のなかにはまだ植栽の種類などは確定していません)






そこから建物のアウトラインを書き込んでいきます。
建物から人間の出入り、導線を考えます。
「緑に穴をあける」というイメージです。
この穴ですが、立ち止まったり、座り込んだりと行動に従って大きさを変えていきます。
(現時点ではまだ大きさは未定です)

           ↑
        簡単なイラストですが、こんな感じでゾーニングを考え
           そのポイントを繋げて行くということになります。


           ↑
           屋上の建物だけ色を塗りました。
           これと緑を合わせながら導線などを考えて行きます。

           合体させた場合です。
           

没入 (01)

ツダです。

あまりにも要素が多く、混乱していたため
改めて重要視する部分を明解にするためにも
ある一つの”前提”として「壁面緑化」が挙がりました。

それと同時に
地下から屋上の繋がりや
もう少し内部に入り込んだ視点が必要だと感じました。
とりあえず模型写真を載せておきます。








 
赤澤です。

自分がテーマにしているのは屋上を野生に近い形で緑化させるということです。

先週北川さんが「もしアーティストではなく造園業者が入って屋上に庭を造ったら」
というイメージを描いていましたが、
そのイメージは自分のテーマの答えに近いのではないかと思いました。

現在考えられている屋上緑化の人工芝が野生の草木に代わり、
それらがビオトープとなり鳥や虫が生息するようになればそれだけで魅力的なのではないかと考えていました。
しかしアートをやる、ということで何かしらの形に起こさなければならないという矛盾を抱えて煮詰まっている次第です。


とりあえず別の視点から。。屋上にあるヴォリュームが邪魔だと思い、
ヴォリュームを埋めてしまうということを考えました。




一方、石黒君が「屋上のヴォリュームはフォーリーになっている」
ということを話していたのに興味を持ちました。
例えばラ・ビレット公園のフォーリーのようにヴォリュームを赤く塗ります。さらに赤いヴォリュームをスケールを変えて至る所に配置していきます。それらは何か機能をもっていて、中が菜園になっていたり池になっていたり、小さいスケールのものはベンチや遊具として機能したりします。




赤く塗るのか、壁面緑化するのか、フォーリーを魅力的に見せる方法は考え中ですが、
これによりヴォリューム感を解消することが狙いです。


またデッキを外周にまわして、芝生スペースを広く活用できないか、などとも考えています。