5/28・29エスキス+メモ+α

北川先生の全体に対するコメント
  • アイデアに対して客観性がいま一つ欠けている。
  • 個々のアイデアをもとにこれからは建築的なアプローチを。
  • 空間、図面を読み解く作業。模型を作ってみるなどしてみる。
  • 参加型の提案が出ているが、まずは対象者は誰か?を考えること。
  • そしてそこからもっと深く入り込んだリサーチが必要。
  • 図書館、資料館を活用してのリサーチをもっと!
土屋先生から大事な一言をもうひとつ

「”ここ”でしかできないことをやりたいんだ!」=「site specific 」である。


エスキスで出てきた参考文献・人物&キーワード
  • 内田 樹/『寝ながら学べる構造主義』(文春新書 文藝春秋社)
  • レヴィ=ストロース/『構造主義』
  • エイブラハム・マズロー/『人間性心理学』『至高主義』
  • ウィリアム・ブレイク/『知覚の扉』
  • マザー・テレサ
 

エスキス(5/29)


参加者: 赤澤 太田 石黒 市原 山崎 津田






■赤澤



過去の記憶と現在の状況を、なんとか認識させたい。

先生のコメント
  • かつての記憶を何故ここに持ち込むべきなのか。
  • 政治的な意図はあるのか。
  • 実際にこの建物が立つ場所は何だったのか。
  • 中途半端には踏み込めない分野ではある。




■太田

都市計画道路のような未来のベクトルだけではなく、
もう一つの過去からのベクトルがあってもいいのではないか。

たとえば、「飛行機」というものが土地に対して、共通の言語に成り得るのではないか。


過去の文脈だけでなく、未来の文脈に対して何かしようと思う。
「今そこに住んでいる人々の顔」≒「幼い頃に残した手の跡」

先生のコメント
  • 赤澤も太田もストレートすぎる部分がある。
  • 直接的に作るのではなくて、何かを暗示することで最終的に結びつける。
  • 実際に残っている銃弾の跡などのリアリティにはかなわない。
  • 「記憶」の象徴を何にするか。
  • 顔のアイデアは面白い。完成ではなく、継続していく。




■石黒

「学習」「交換」というキーワード。市民参加型。

先生のコメント
  • アイデアは面白いが「リアリティ」を求めるべき。
  • プルタブ案はイベントとしては成立するが、そこに関わった人としかエクスチェンジできていない。
  • この場所で一体何ができるのかを考えろ。たのむぜ!




■市原


人の動きを誘発するようなもの(身体的)
巨大ルービック・押すと違う場所から音が聴こえる・光のドローイング etc...
吹き抜けの部分をステージに。

先生のコメント
  • 教養主義的になってしまうとよくない。
  • 装置のようなものは面白いが、技術面のバックグラウンドが必要になってくる。
  • 社会と関わることで結びついていくと良い。




■山崎


人間が残す痕跡がずっと重なっていくようなかたちにしたい。
研磨・摩耗する素材。
整然と並んだ緑と建物の関係をどうにかしたい。

先生のコメント
  • 今はこうだけど、数年後はどうなっていくというようにロングスパンで考えてもよい。
  • どうすることで、今以上のものになるのか。




■津田

 
「中心の中心の中心」
 
エフェクトマップ
  
「指紋」「QRコード」「視力検査」
 
「断層(ズレ・ブレ)」「屈折法ショット記録」
 
「死/蘇/生」「UP/DOWN」


先生のコメント
  • 「中心」というのは一つのキャッチコピーに成りうる。
  • 「指紋」は個人的すぎる。他にみんなで考えよう。
  • 「断層」は話としては面白いが、これは嬉しくないな(笑)


以上29日のエスキスはこんな感じで話合いました。
やはりもっと資料、情報が増えてくると面白くなっていくと思います。
ちなみに本日お話に登場したアーティストは
コチラ↓
Julian Opie
Antony Gormley



そして何より忘れてはいけないこと。

アートは心を元気にするものだ。 by Kimio Tsuchiya